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制定居合

制定居合覚書

教本を見たいのに・・・ スマホはあるけど教本が手元に無い!ってときに、
これを見れば確認できるように覚書とします。
目新しい内容はありませんが、教本から逸脱しない範囲で、徐々に更新していきます。
どなたか記述間違いに気づかれたときは、お手数ですがコメントでお知らせください。
よろしくお願いいたします。

実技審査

【実技審査上の留意事項】
初段ないし三段
①正しい着装と作法
②正確な抜き付け、切り付け
③正確な血振り、角度
④正確な納刀

四段および五段
①初段ないし三段の留意事項に以下の②~⑤を加えたもの
②心の落ち着き
③目付け
④気魄
⑤気・剣・体の一致

六段ないし八段
①理合い
②風格・品位

作法(礼法)

【審判・審査上の着眼点】
定められた作法(礼法)の通り行っているか。  

一本目(前)

【審判・審査上の着眼点】
1、抜きつけのとき、充分に鞘引きしているか。
2、左の耳にそって、後を突く気持ちで振りかぶっているか。
3、振りかぶった切っ先は、水平より下がっていないか。
4、間をおくことなく切り下ろしているか。
5、切り下ろした切っ先はわずかに下がっているか。
6、血振りの体勢は正しいか。
7、正しく納刀しているか。

二本目(後ろ)

【審判・審査上の着眼点】
1、刀を抜きながら向き直ると同時に、左足をやや左寄りに踏込んでいるか。
2、敵のこめかみに正しく抜きつけているか。

三本目(受け流し)

【審判・審査上の着眼点】
1、受け流しの体勢にて上体をかばった姿勢になっているか。
2、左足を右足後方に引き、袈裟斬りになっているか。
3、左拳は臍(へそ)前で止め、切っ先がわずかに下がっているか。

四本目(柄当て)

【審判・審査上の着眼点】
1、柄頭が敵の水月に確実に当っているか。
2、後ろの敵に対し、左手は鯉口を握ったまま、絞り込むように臍前におくり、
  右ひじを伸ばして突いているか。
3、前の敵に対しては、刀を引き抜きながら頭上に振りかぶり
  真っ向から切下ろしているか。

五本目(袈裟切り)

【審判・審査上の着眼点】
1、逆袈裟に切り上げたとき、刀を返した右拳は右肩の上方になっているか。
2、左足を引きながら左手が鯉口を握ると同時に刀を袈裟に血ぶりをしているか。


六本目(諸手突き)

【審判・審査上の着眼点】
1、敵の右斜め面を抜打ちしたとき、顎まで切り下ろしているか。
2、中段になりながら後ろ足を前足に送り込んで確実に水月を突き刺しているか。
3、刀を引き抜きながら受け流しに振りかぶっているか。

七本目(三方切り)

【審判・審査上の着眼点】
1、右の敵に抜き打ちしたとき、あごまで切り下しているか。
2、左の敵に向き直り、間を置くことなく真っ向から切り下しているか。
3、受け流しに振りかぶり、切り下した刀は水平になっているか。


八本目(顔面当て)

【審判・審査上の着眼点】
1、柄頭で両眼の間を正しく突いているか。
2、後ろの敵に対し右拳を正しく右上腰にとっているか。
3、後ろの敵に完全に向き、かかとをわずかに上げて突いているか。
4、かぎ足で突いていないか。

九本目(添手突き)

【審判・審査上の着眼点】
1、右袈裟に抜き打ちしたとき、右拳は臍(へそ)の高さとなり、
  切っ先は右拳よりわずかに上がっているか。
2、左手が刀身の中ほどを親指と人さし指の間で確実に挟み、
  右拳は右上腰に当てているか。
3、腹部を突き刺したとき、右拳は臍前で止まっているか。
4、残心のとき、右肘が曲がったり、右拳が右乳より高くなったりしていないか。

十本目(四方切り)

【審判・審査上の着眼点】
1、柄当てのとき、強く確実に柄の平で打っているか。
2、鞘引きしたとき、物打ち付近の棟を左乳に当て水月を確実に突き刺しているか。
3、突いた時、左手は鯉口を握ったまま臍前に送り、
  左右の絞り込みができているか。
4、脇構えを取ってからではなく、脇構えになりながら振りかぶっているか。


十一本目(総切り)

【審判・審査上の着眼点】
1.刀を抜き上げたとき、受け流しに振りかぶっているか。
2.切るとき、送り足になっているか。
3.腰腹部を切るとき、刃筋正しく水平に切っているか。

十二本目(抜き打ち)

【審判・審査上の着眼点】
1.刀を抜きあげたとき、左足を十分に後方に引いているか。
2.刀を抜きあげたときの、右手の位置は正中線になっているか。